アライソコケギンポ

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標準和名:アライソコケギンポ
学名:Neoclinus okazakii Fukao,1987
属:スズキ目コケゴンポ科コケギンポ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年10月
写真の魚のサイズ:7.5Cm

特徴など:
10Cmほどになる。背鰭に眼状斑がある、胸鰭基部中央に黒点があるのが特徴の魚。頭部に目立った皮弁がある。背鰭の前部が高くないことで、コケギンポとの区別もできるようだが、判断は難しいようだ。
分布は関東から九州の太平洋側、沖縄諸島付近。

アユ

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標準和名:アユ
学名:Plecoglossus altivelis altivelis Temminck and Schlegel,1846
属:サケ目アユ科アユ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年7月
写真の魚のサイズ:16.5Cm

特徴など:
30Cmになる。北海道西部~南九州、朝鮮半島~ベトナム国境近くの中国大陸沿岸部。台湾では絶滅しているそうだ。
アユは淡水の魚のイメージが強いが、孵化仔魚は浅海域にいる。

10月から2月の間に産卵が行われて、降海し、幼魚のうちは海水で過ごし、70mmを超える頃から河川への溯上を始める。

アユを漢字で「魚に占う=鮎」と書く。その由来はいろいろだが、昔この魚を使った占いの逸話が数あることで、そのような祭事・行事の際に身近だった魚なのだろう。
ちなみに同じ漢字で中国では「ナマズ」のことを指すそうだ。

アヤトビウオ

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標準和名:アヤトビウオ
学名:Cypselurus poecilopterus (Valenciennes,1846 )
属:ダツ目トビウオ科ハマトビウオ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年7月
写真の魚のサイズ:24.5Cm

特徴など:
30Cmになる。房総半島以南の南日本・台湾東部沿岸・東シナ海・太平洋の熱帯海域に生息。

頭が大きく、体が太くて、胸鰭鰭膜上に、多数の黒褐色斑点があるのが特徴。この模様から「もんつき」という名前で親しまれている地域もあるそうだ。

アナハゼ

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標準和名:アナハゼ
学名:Pseudoblennius percoides Günther,1861
属:カサゴ目カジカ科アナハゼ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年8月
写真の魚のサイズ:13.3Cm

特徴など:
20Cm程度になる。北海道南西部以南の潮間帯・浅海の岩礁帯・藻場に生息している。

雄が大きな生殖突起をもっていて、その姿から北陸では「ダラモノ」とか、広島で「チンポダシ」とも言われるそうだ。

WEB魚図鑑には意外と投稿数が多く、その地域もまばらである事から、生息数はそれなりに多いと思われるが、私「あらら」はまだ1度も見た事がない。
また、鹿児島以南からの投稿がないので、熱帯域というより温帯域の魚なのだろう。

アミモンガラ(幼魚)

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標準和名:アミモンガラ
学名:Canthidermis maculata (Bloch,1786 )
属:フグ目モンガラカワハギ科アミモンガラ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年9月
写真の魚のサイズ:6.1Cm

特徴など:
35Cmになる。北海道南部以南の日本~全世界の熱帯域に分布

200m以浅の沖合いに生息していて、流れ藻などの漂流物に群れで付いていることが多いそうだ。餌取りがうまく、釣り・漁の嫌われ者とのこと。幼魚はタイトプールや浅瀬で見られるようだ。

上品な白身で美味しいらしい。

アメマツカサ(幼魚)

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標準和名:アメマツカサ
学名:Myripristis amaena (Castelnau,1873 )
属:キンメダイ目イットウダイ科アカマツカサ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年8月
写真の魚のサイズ:7Cm

特徴など:
写真の魚は幼魚にて、正式にアメマツカサと同定できていないようだが、とりあえずの掲載。
宮崎大学にて情報収集をされている。

20Cmになる。沖縄島以南・西大西洋~インド洋のサンゴ礁域に分布するようで、眼の瞳の上に三日月型の黒色部があるのが特徴のよう。分布で考えると宮崎に確かに生息するのか、かなり興味深い魚だ。

アカタチ

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標準和名:アカタチ
学名:Acanthocepola krusensternii (Temminck and Schlegel,1845 )
属:スズキ目アカタチ科アカタチ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年6月
写真の魚のサイズ:39Cm

特徴など:
40Cmになるよう。南日本各地・シナ海・フィリピンに分布

水深250m前後の砂泥地に生息するのだそうだ。
体側中軸に黄色小円型斑列があるのが特徴。

「タチ」の名は付くがタチウオとは縁遠く、近いのは「アマダイ」など。

釣りでは、この魚が釣れるときは潮が暗いということで、他の魚の期待ができないという記事を見つけた。宮崎だと250mの水深は相当な沖になるので、遊魚船で行ける範囲には居ないと思われるが、アマダイ狙いの釣りが盛んな場所ではこの魚の仲間が外道として釣れるようだ。

撮影者のUmizaru氏の情報によると底曳網で50~70m付近で時々獲れるとのこと。

アカオビシマハゼ

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標準和名:アカオビシマハゼ
学名:Tridentiger trigonocephalus (Gill,1858 )
属:スズキ目ハゼ科チチブ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年4月
写真の魚のサイズ:7Cm

特徴など:
10Cmになる。北海道~九州・朝鮮半島・中国に分布しているそうだ。
内湾や汽水域でも普通に見られる種のよう。

臀鰭の基部付近に赤褐色の線があることが同定の基準の1つ。体側に黒色縦帯もあるが、不鮮明な個体もあるようだ。

アカグツ

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標準和名:アカグツ
学名:Halieutaea stellata (Vahl,1797 )
属:アンコウ目アカグツ科アカグツ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年7月
写真の魚のサイズ:26.5Cm

特徴など:
35Cmになる。岩手県~鹿児島県・東シナ海~南シナ海・インド洋に分布。
水深60m以深の黒潮流域に多いそうだ。画像の通りアンコウに近い仲間だ。

体中にに鋭く硬い棘が無数に生えていて、これを剥ぐのが大変である事と、見た目ほどに身が取れず食べられる部分がわずかで、一般的には食用にはしないらしい。だけどフグのような食感で美味しいらしい。

「アカグツ」の「クツ」はヒキガエルを意味するそうで、いくつかの写真を見てみると、腹部から出ている胸鰭になるのだろうか、とにかく足のような突起がヒキガエルの足を想像させるが、恐らくそれが名の由来だろう。つまり「アカグツ」は赤いヒキガエルのような魚ということだ。

アカゴチ

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標準和名:アカゴチ
学名:Bembras japonica Cuvier,1829
属:カサゴ目アカゴチ科アカゴチ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年7月
写真の魚のサイズ:15Cm

特徴など:
20Cmになる。南日本~南シナ海に分布
側線鱗数が約55枚、尾鰭の下部に暗色斑がある。黒い班点が体中に散らばっている。

味はいいが小ぶりのために刺身は難しく、天ぷらやから揚げがよいよう。

「ベニテグリ」※ネズッポ科の赤い魚、もアカゴチという愛称で呼ばれる地区が結構あるらしい。しかし標準和名のアカゴチはこの魚。

アイブリ(幼魚)

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標準和名:アイブリ
学名:Seriolina nigrofasciata (Rüppell,1829 )
属:スズキ目アジ科アイブリ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年8月
写真の魚のサイズ:6.5Cm

特徴など:
70Cmになる。南日本、インド、西大西洋に分布。
ブリモドキに似ているが、体高があり体側に暗色斜走帯があるが、大きくなるにつれて薄い。または消えていくそうだ。第一背鰭が黒い。吻が丸いことで区別できるとのこと。美味。
単独で生息しているようで、市場などではまとまって出回らないため価格も安値。知っていれば買得な魚。