ギンイソイワシ

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標準和名:ギンイソイワシ
学名:Hypoatherina tsurugae (Jordan and Starks,1901 )
属:トウゴロウイワシ目トウゴロウイワシ科ギンイソイワシ属
宮崎地方名:?

特徴など:
写真でみて、トウゴロウイワシとどう違うか判らないぐらいだと思うが、肛門部の位置が違う。
この魚はその部分のアップ写真も写しており、それを持ってWEB魚図鑑上でギンイソイワシと断定して頂いた。

トウゴロウイワシの際に書いたが、この両魚は、群がっていたらとにかく釣りの邪魔者で、どっちでもいいからあっち行って!と叫びたくなるような群れだ。

ちなみに肛門が腹鰭の長さの途中にあるのがトウゴロウイワシ、腹鰭より後方に肛門があるのがギンイソイワシだ。

トウゴロウイワシ

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標準和名:トウゴロウイワシ
学名:Hypoatherina valenciennei (Bleeker,1853 )
属:トウゴロウイワシ目トウゴロウイワシ科ギンイソイワシ属
宮崎地方名:?

特徴など:
この魚はなぜか情報が極端に少ない。山渓発刊「日本の海水魚」でも取り扱っておらず、トウゴロウイワシ目の紹介もわずかだ。日本には3属6種いるらしいけど、群れで行動するというぐらいの情報。

トウゴロウイワシとギンイソイワシはとても区別がしずらいし、感覚的にはどっちでもいいというぐらい、秋口の防波堤などでは餌取りとして群がっている。私は網で掬ってイカ釣りの餌にしたりしている。ちょっと撒餌を投げるととんでもない数で集まってくれるので掬いやすい。

これが食べられる魚なら嬉しいのだけど、鱗が硬くて料理には不向き。でも刺身だと美味しいという評価もきく。問題なのはこの15Cm程度の小さな魚をいかに刺身にするべきか。根性がなければ無理かも。

淡水魚のペヘレイという魚と同じ科になるが、ウィキペディアの記事によると、日本には1966年に神奈川県淡水魚増殖試験場にアルゼンチンから持ち込まれ、その後丹沢湖や相模川などへの放流が行なわれた。また、霞ヶ浦の試験場でも1985年に養殖実験が行なわれ、現在では霞ヶ浦に定着していることが確認されている。また、最近は埼玉県でも養殖が行なわれているそうだ。

そして私が見たことがあるのが、宮崎県の小林にある「出の山淡水魚水族館」でのペヘレイの群れ。確かに巨大なトウゴロウイワシのようだった。その大きさは50Cmほどである。

それにしても、淡水って、このような魚も入りこんでいるんだと思うと、もう崩壊しきっている感じだ。ちなみにペヘレイは恐らく食材としての研究で持ち込まれており、煮る焼くで充分美味しく食べられる魚のようだ。

トウゴロウイワシよりペヘレイの話になってしまった。