アカエソ

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標準和名:アカエソ
学名:Synodus ulae Schultz,1953
属:ヒメ目エソ科アカエソ属
宮崎地方名:?

特徴など:
この魚は見る回数は少ないものの普通にいるのではないかと思う。
写真の魚は南郷町大島で釣ったもので、体長は31Cm。図鑑記載のサイズが33Cmとのことだからほぼ成魚だ。

近似種にミナミアカエソがあるが、背鰭軟条が13~14本でアカエソ。10~13でミナミなんだそうだ。その名の通りミナミアカエソは琉球半島からインド・太平洋域にいるそうで、本土では少ないのかもしれない。

マエソ

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標準和名:マエソ
学名:Saurida sp.2
属:ヒメ目エソ科マエソ属
宮崎地方名:?

特徴など:
オキエソほど体表面の色合いもカラフルでもなく、ちょっと大人しい感じなので始めてきたときは不気味な感じも受けなかった。
だけどエソはやはり獰猛な印象。

この魚は日向工業港の先で釣れたものだが、随分昔の話だけど、チリメン漁を営む知人から、バケツいっぱいのこの魚を頂いた事がある。
チリメン(カタクチイワシ幼魚)漁の際に、この魚が追いかけてくるようで相当獲れるそうだ。

その魚は結局実家にて処分してもらったが、私の目論見としてはすり身団子で食べたら美味しいだろうと思っていた。(時間が許さず実現できず)
実際食味としては評価が高く、すり身を天ぷらとかハンペンにしたら美味しいと言う意見がかなり出回っている。

マエソにはSaurida undosquamis という学名があったが、尾鰭上縁に暗色点列をもっているのが特徴であるのに対し、日本のマエソはそれが無くて別種と言う扱いになったようだ。
つまり、マゴチと一緒で標準和名はあるけど、きちんとした学名がないという魚だ。

まだ研究のしがいがある魚だとも言える。

オキエソ

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標準和名:オキエソ
学名:Trachinocephalus myops (Schneider,1801 )
属:ヒメ目エソ科オキエソ属
宮崎地方名:?

特徴など:
エソを初めて見たときは恐怖を感じた。そのグロテスクな顔立ちはエイリアンを思い出した。
エソって言葉が壊疽(エソ)にも結びつくし、とにかくこの魚が食べられるもんかという印象だった。

釣ってきたのは親父で、人に聞いたら食べられると言われ持ち帰ってきたのだそうだ。さばいてフライか何かで食べたと思うけど、私は箸が出なかった。

それから10年以上・・・
門川のキス釣りの際にこの魚が喰らいついてきた。体半分ほどのキスを丸呑みして、姿が見えても離そうはせず、余計に飲み込もうとする獰猛さだ。

40Cmほどに成長するそうだ。味の評価としては微妙な意見が多いが身が多く取れるため練物の材料にされるそうだ。