メゴチ

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標準和名:メゴチ
学名:Suggrundus meerdervoortii (Bleeker,1860 )
属:カサゴ目コチ科メゴチ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年6月
写真の魚のサイズ:19Cm

特徴など:
南日本、東シナ海。黄海。内湾から水深100mの砂泥底にすむ。成魚で25Cm程度の魚だが、40Cmほどまで成長するよう。
雄として成熟して繁殖に参加した後、雌に性転換して繁殖に参加する雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)型の魚。つまり大型は雌であることが多いそうだ。

ネズミゴチなどのネズッポ科の魚を、一般的に釣り人は「メゴチ」と呼ぶが、標準和名での「メゴチ」はこの魚で、マゴチ、イネゴチ、ワニゴチなどと同じ仲間だ。
第一背鰭の後半部が黒い、瞳孔にかかる虹彩の上の皮膜が丸っこいW字型であること、目の下から鰓蓋に伸びる隆起線上に4本以上の棘があることなどが特徴。

マゴチ

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標準和名:マゴチ
学名:Platycephalus sp.2
属:ガサゴ目コチ科コチ属
宮崎地方名:?

特徴など:
マゴチの1つの見分けの基準は双方の目の感覚が広いか狭いか。目が広くて背中の斑点が不明瞭であればマゴチで、違えば別のコチ科を疑ってみたい。
大きなものは1m近くまで成長する魚で、キス釣りなどの外道として釣れ、キスを餌にしたノマセ釣りで狙われる事もある。

写真の魚は河口(海から300mほど入った場所)で釣れたもので、マハゼ狙いの仕掛に付いてきたものだが、釣れたハゼに食いついてきたものだと思われる。大きさは35Cmほど。

夏の釣りが盛んで、味もその時期が美味しいよう。
このお魚はきちんとした学名が無いそうだ。いろいろ訳ありで、和名だとヨシノゴチというそっくりな魚と混同されていたものを、分ける必要があり学名もきちんと研究し決めるそうで簡単に名をつけられない状態なんだとか。ちなみにヨシノゴチが「Platycephalus sp.1」である。

普通に釣れる魚の学名がきちんと決められていないという事実。これがなかなか興味深い。