ウグイ

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標準和名:ウグイ
学名:Tribolodon hakonensis (Günther,1880 )
属:コイ目コイ科ウグイ属
宮崎地方名:イダ・ハヤ

特徴など:
この魚は淡水魚だと思われがちだが、いや淡水魚だけど海でも見かける。
海といえど汽水域だけど、あまり川が流れ込まない防波堤などでも見かけた事がある。でも渓流域にもいるし河川全域に生息している。
そんな魚はなかなか居ない。とてつもなくいろんな領域に順応できる魚というわけだ

私の出身地えびの市では「イダ」と呼んでいた。宮崎市あたりだと「ハヤ」とも言われるが全国的にハヤは馴染まれた呼び名のようだ。
子供の頃から釣りは好きで、鯉を狙う仕掛けでこの魚が釣れたし結構大きく嬉しかった。
中学時代にはルアーフィッシングも覚え、むやみに当てもなく川に投げこんで、時々相手してくれたのもこの魚。
渓流釣りでもっぱら釣れる魚は3種で、ヤマメと、アブラハヤとこのウグイ。

そして海釣りでもキチヌ狙いの河口や川の下流では、かなり大型のこの魚が相手してくれる。
写真の魚のサイズは40Cmほどだ。50Cmを超えるという。
春に産卵時期のウグイはオレンジ色の縦筋が目立つ。近似種の「マルタ」とは、かなり区別が難しいけど、マルタは東京湾、富山湾以北生息とのことなので迷わない。

大きいと小骨が邪魔で食べにくく、食用としては人気はないが、宮崎でも山間部なら貴重なタンパク源としてきちんと料理される。小型なら煮付けて食べても臭みなどは感じない。
大きくなると個体差があって、雑食性だと思われるので匂いがきついのかもしれない。