ツマグロイシモチ

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標準和名:ツマグロイシモチ
学名:Apogon ellioti Day,1875
属:スズキ目テンジクダイ科テンジクダイ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年4月
写真の魚のサイズ:6.5Cm

特徴など:
駿河湾以南。東シナ海、南シナ海、台湾、フィリピン。水深50~80mの泥底にすむ。10Cm前後とテンジクダイの仲間としてはちょっと大きめの魚。水深も深めの場所に生息しているため漁獲量は少なく流通はしていない。しかし食べて美味しい魚なんだそうだ。

スミツキアトヒキテンジクダイ

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標準和名:スミツキアトヒキテンジクダイ
学名:Archamia dispilus Lachner,1951
属:スズキ目テンジクダイ科アトヒキテンジクダイ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年4月
写真の魚のサイズ:6.8Cm

特徴など:
奄美大島以南。西部太平洋、ニューギニア。礁湖内にすむとのことなので、宮崎だと珍しいかもしれない。8Cmになる。
鰓蓋弁の後方付近の体側に、暗赤色の縦型の楕円班があるのが特徴。同種の他種の群れとよく混生しているそうだ。

テンジクダイ

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標準和名:テンジクダイ
学名:Apogon lineatus Temminck and Schlegel,1843
属:スズキ目テンジクダイ科テンジクダイ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年3月
写真の魚のサイズ:6Cm

特徴など:
北海道噴火湾以南。南シナ海、西部太平洋。内湾から水深100m前後までの砂泥底にすむ。産卵後口の中で卵を保護、孵化させる事が知られている。
食用として流通しており、唐揚で美味しいようだ。天ぷら材料にもされて、「ジャコ天」という名でも知られている。

記載している私「あらら」自身は釣ったことがないが、先日(2008年5月)熊本の天草で釣りメンバーのオフ会があった折り、不知火の道の駅にてこの魚を袋にいっぱい、数百円という価格で販売されていた。実際に売っているのを見たのも初めてだ。

オオスジイシモチ

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標準和名:オオスジイシモチ
学名:Apogon doederleini Jordan and Snyder,1901
属:スズキ目テンジクダイ科テンジクダイ属
宮崎地方名:?

特徴など:
千葉県以南に生息する比較的に多い種のようだが、縦縞模様がはっきりしていて尾丙部の黒色斑が尾鰭に掛からないことでコスジイシモチと区別できるようだ。

大きさは成魚で約11Cm。

クロホシイシモチ

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標準和名:クロホシイシモチ
学名:Apogon notatus (Houttuyn,1782 )
属:スズキ目テンジクダイ科テンジクダイ属
宮崎地方名:?

特徴など:
本州中部以南に生息している。ネンブツダイに良く似ているが、体側に縦帯がなく頭頂部に1対の黒点がある。これが名の由来だろう。

6月ほどだろうか。子アジ狙いのサビキ道具を準備して、釣れた魚をその場で揚げて食べるという企画があった。
ところが期待していた子アジはほとんど釣れず、代わりにこの魚が何匹か釣れた。

もちろん子アジのほうが美味かったけど、この魚も特に問題なく食べることができた。味付け次第では充分な食材となりえるのかもしれない。

私が行く釣り場だと、ネンブツダイよりこの魚のほうを良く見かける。

ネンブツダイ

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標準和名:ネンブツダイ
学名:Apogon semilineatus Temminck and Schlegel,1843
属:スズキ目テンジクダイ科テンジクダイ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年3月
写真の魚のサイズ:9.5Cm

特徴など:
キンギョと呼ばれ、防波堤の小アジサビキなどで底に棚合わせすると入食いとなる魚だ。とにかく餌取りとしてはかなり邪魔な魚の1つだけど、ウロコも硬く食べるのもいかなものか?
でもよく見ると模様が様様。名前を知っておくと面白いかも。鹿児島・錦江湾には特に多いようで、これを餌にミズイカ・ハナイカ(※アオリイカ)を釣っている姿も見受ける。

とにかく大きな群れで生息しているようで、魚探で群れを見つけて仕掛を入れると、この魚ばかり釣れるときもある。防波堤の深めの場所から、岸寄りの船の20~30m程度が生息域と思われる。サビキで釣れてしまうことが多いが、口が大きく貪欲な魚。

食べたことはない。でも特に毒があるわけでもなく小型なので、姿のまま佃煮などでは食べられるかも・・・。そんなわけでいろいろ調べてみたら、やはり美味いらしい。
頭とはらわたをとり、トントンと叩いてみそ汁にする。まただんごにして揚げる。もしくは唐揚げにする。干物にしてもうまいという「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」の情報があった。

クロイシモチ

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標準和名:クロイシモチ
学名:Apogon niger Döderlein,1883
属:スズキ目テンジクダイ科テンジクダイ属
宮崎地方名:?

特徴など:
テンジクダイ科の魚って、体表面がピンク色のものが多く、口が大きくてさほど可愛いとも言いがたいけど、小さくて弱い印象だ。
だけどこの魚は、見た目テンジクダイの様相ながら、目を見たら透き通っていて(黒くなく)古代魚という印象だ。体全体も黒っぽいが尾鰭だけは透明。基本的に模様はないが、ときには体側に数本の細横帯が現れるそうだ。

船を利用したキス釣りの折りに釣れた事が何度かある。
内湾の転石の多い砂泥地に生息しており物陰に潜んでいるそうだ。
先に書いたように、眼を見ると吸い込まれるようで宇宙が見えるという感じ。私が知るこのような眼を持つのは他にアカメぐらいだ。アカメは透明だけど赤い。

約10Cm程度で成魚と思われる。もう少し大きいサイズも釣れたような気がする。

ヨコスジイチモチ

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標準和名:ヨコスジイシモチ
学名:Apogon cathetogramma (Tanaka,1917 )
属:スズキ目テンジクダイ科テンジクダイ属
宮崎地方名:?

特徴など:
テンジクダイ科の魚は釣人は割りと馴染みがある。しかしながら完全に外道扱いで手荒い処理をされてしまう。代表的なものがネンブツダイで、この仲間は一色単に扱われるし、可愛そうな部類の魚だけど、実は種類も豊富で研究したら面白い種類だ。

図鑑に掲載のサイズは12Cmだけど、意識して見だしてからは、15Cmほどには成長するようだ。(宮崎だけ?)テンジクダイ科の魚にしてはかなり大きめだと思われる。
また大きなサイズのものほど歪で老成魚といえるんだろう。写真の魚もそうだ。
もっと若々しく綺麗な同種の魚もいる。

ネンブツダイは群れで、サビキ釣りなどで数多く釣れるが、このヨコスジイシモチはさほど釣れることはない。どちらかといえば単発だ。図鑑での紹介でも単発生活とある。

身体的特徴としては黒褐色の横帯が2本だけど成魚では不明瞭となる。尾柄後端の中央に1つ黒斑がある。そして腹鰭の前縁が白いのも特徴なんだそうだ。