ドロメ

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標準和名:ドロメ
学名:Chaenogobius gulosus (Guichenot,1882 )
属:スズキ目ハゼ科アゴハゼ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年5月
写真の魚のサイズ:4Cm

特徴など:
北海道~九州。朝鮮半島、渤海、黄海。岩礁性海岸の潮溜まりにすむ。15Cmほどになる。
潮溜りで日本全国で普通に多く見られる種のようだ。

アゴハゼと似るが胸鰭が無斑。尾鰭に白色の縁取りがあること。大きくなることで区別できるよう。

ドロメという名の由来が気になる。きちんとした情報が探し出せないが「泥の中からギョロッと目だけだしている様子から」というのが有力なようだ。つまり「泥目」。

タネハゼ

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標準和名:タネハゼ
学名:Callogobius tanegasimae (Snyder,1908 )
属:スズキ目ハゼ科オキナワハゼ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年5月
写真の魚のサイズ:7.5Cm

特徴など:
三重県、和歌山県、高知県、宮崎県、鹿児島県~西表島。フィリピン。河口域の砂泥底にすむ。10Cmになる。
体形は細長く、尾鰭の先端が尖る。頭部に皮褶が発達し、ひげのように見える。若魚期と雌は体側に3~4本の明瞭な黒褐色の横帯があるが、雄は成長すると各鰭が伸び体色が黒ずんで体側の横帯は不明瞭となる。

干潟環境が必要な魚のようで、宮崎だと少ないと思われる。

クロコハゼ

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標準和名:クロコハゼ
学名:Drombus sp.
属:スズキ目ハゼ科クロコハゼ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年4月
写真の魚のサイズ:3.7Cm

特徴など:
和歌山県、高知県、宮崎県、南西諸島。汽水域にすむ。5Cmほど。

胸鰭上部に遊離軟条はなく、胸鰭基底上端に白色斑がある。雌は暗褐色で体側に不規則な淡色斑がある。雄の第1背鰭には黒色斑がある。
河口域に生息するが内湾にも現れる。泥底や砂泥底の転石周辺や枯れ葉が堆積したところを好むよう。

クモハゼ

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標準和名:クモハゼ
学名:Bathygobius fuscus (Rüppell,1830 )
属:スズキ目ハゼ科クモハゼ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年4月
写真の魚のサイズ:7.6Cm

特徴など:
狭湾・千葉県~与那国島。朝鮮半島、中国、台湾。インド洋、大平洋、紅海。磯の潮溜まりや内湾浅所、珊瑚礁の潮間帯にふつうにすむ。河口の転石下にもすみ、水温や塩分変化に強い。8Cm程度。

第一背鰭に黄色い縁取りがある。タイトプールで結構見られる種のようだ。

キヌバリ

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標準和名:キヌバリ
学名:Pterogobius elapoides (Günther,1871 )
属:スズキ目ハゼ科キヌバリ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年4月
写真の魚のサイズ:6.5Cm

特徴など:
北海道から九州。朝鮮半島南岸。岩礁性の海岸にすむ。お世話になっている「WEB魚図鑑」への投稿数は多く、全国的に数も多い種と思わる。

体側にある、黄色で縁取られた黒色横帯は、太平洋産のもので6本、日本海産のものが7本なんだそうだ。
ハゼ科には珍しく、海の中層から表面近くをゆったりと泳いでいるそうだ。そのためウキ釣りで釣れることがある。

和名の由来は、鱗が細かく表面が滑らかで艶やかなことから、絹布を張ったような魚と言う意味から来ているそうだ。

シロウオ

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標準和名:シロウオ
学名:Leucopsarion petersii Hilgendorf,1880
属:スズキ目ハゼ科シロウオ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年4月
写真の魚のサイズ4Cm

特徴など:
北海道~九州。朝鮮半島。産卵期に海から遡上し河川の下流域で産卵する。6Cmほど。

シラウオと生態も姿も似ていて混同されやすいが、シロウオはハゼ科でシラウオはキュウリウオ科の魚。食用にされる。シロウオは成魚で6Cmほどで、シラウオは10Cmほどになる。
雌の腹部下面には小黒点が1列に並んでいることや後方に脂鰭があるで区別できるようだ。

いずれも生魚の踊り食いが有名で、酢に漬けた生きた魚を噛まずに飲み込む。

イトヒキハゼ

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標準和名:イトヒキハゼ
学名:Cryptocentrus filifer (Valenciennes,1837 )
属:スズキ目ハゼ科イトヒキハゼ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年4月
写真の魚のサイズ:9Cm

特徴など:
富山湾・千葉県~九州。朝鮮半島、台湾、インド・西太平洋域。砂泥底にテッポウエビと類と共生する。13Cmになる。
頬に多数の小青緑色点を持つ。

防波堤などの内湾の砂泥底に生息しており、噛み付く習性があるので釣れたらちょっと怖い。地域によっては「テカミ」という愛称もあるようだ。

アカオビシマハゼ

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標準和名:アカオビシマハゼ
学名:Tridentiger trigonocephalus (Gill,1858 )
属:スズキ目ハゼ科チチブ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年4月
写真の魚のサイズ:7Cm

特徴など:
10Cmになる。北海道~九州・朝鮮半島・中国に分布しているそうだ。
内湾や汽水域でも普通に見られる種のよう。

臀鰭の基部付近に赤褐色の線があることが同定の基準の1つ。体側に黒色縦帯もあるが、不鮮明な個体もあるようだ。

クツワハゼ

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標準和名:クツワハゼ
学名:Istigobius campbelli (Jordan and Snyder,1901 )
属:スズキ目ハゼ科クツワハゼ属
宮崎地方名:?

撮影者:H.Tanaka
撮影場所:宮崎市・宮崎サン・マリーナ
撮影日:2006年9月
写真の魚のサイズ:4Cm

特徴など:
10cmになります。目の後ろに黒いスジを持ち、からだの緑や赤の斑点がなかなかおしゃれです。底でじっとしている事が多い魚で、サン・マリーナでは割合多く見られますが、海底の色にまぎれているのでよく見ないと分かりません。1枚撮影したらすぐに隠れてしまいました。
水槽の中では少々気の強いハゼだそうです。本州中部から中国沿岸、台湾まで分布します。(H.Tanaka)

クサビハゼ

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標準和名:クサビハゼ
学名:Bathygobius cotticeps (Steindachner,1880 )
属:スズキ目ハゼ科クモハゼ属
宮崎地方名:?

特徴など:
結構何処にでも居るような魚なのに以外と情報が少ない。
何気なくタイトプールで魚採取していて、何気なく写真を写して調べてみたら魚名がまったく判らない。しかたなくWEB魚図鑑にて同定依頼して、研究者の方の手もお借りした結果このクサビハゼなる魚名にいきついた。2420種の魚が収録されている山渓発刊「日本の海水魚」でも、この魚の名は見当たらない。

写真の魚は小さくて6Cmぐらいだから、普段は気にもされない魚かもしれない。

ハゼの仲間は種類が多くて複雑なのだ。

マハゼ

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標準和名:マハゼ
学名:Acanthogobius flavimanus (Temminck and Schlegel,1845 )
属:スズキ目ハゼ科マハゼ属
宮崎地方名:?

特徴など:
私がマハゼを初めて釣ったのは2001年9月。狙ったことが無かったので、それ以前にジギングや磯釣りしているのに、マハゼを釣ったことも見たこともないのが自慢でもあった。
(たいていの人は子供の頃にそこそこに釣ってるようなので)

初めての釣りは河口の橋下で、ゴカイを餌にちょっと引きずるとカパッと喰ってきてそれはそれは楽しい釣り。入食いとなり、釣った魚は天婦羅で食べたのだが、数日前にカサゴを数釣りしており、その天婦羅があまりにも美味しかったせいか食味はイマイチだと感じたものの、淡白で臭みなどはまったくなかった。この時のサイズは型揃いの10Cm程度。

秋口がもっとも釣れる時期で、内湾や河口の何処でもポイント。仕掛もウキと針を付けただけの簡単なものでも釣れ、向う合わせで釣れるので初心者にはもってこい。でも実際には上級者になるとポイントを探ったり、食わせの誘いをしたりで数にも差がでるのがこの魚。秋口は荒食いの時期で活発に食べるのでもっとも適してると言われているが、産卵時期の初冬の落ちハゼ釣りも、大型で人気があるそうだ。

天婦羅でよし。新鮮ならば刺身でもよいよう。

サビハゼ

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標準和名:サビハゼ
学名:Sagamia geneionema (Hilgendorf,1879 )
属:スズキ目ハゼ科サビハゼ属
宮崎地方名:?

特徴など:
約15Cmほどの、時々防波堤などでポツンと釣れる魚だ。
浅海の砂底に生息するが、下顎から咽頭部にかけて多数のヒゲがあることが特徴。
また胸鰭上部に遊離軟条があることでも他魚特別できるという。ヒゲについては水中写真なら確認できるけど、陸に上がった写真だと難しいかも。

鉄が錆びたような印象の模様が名の由来だと思われる。割りと一般的な魚で、「WEB魚図鑑」への投稿数は多い。

体の模様だけだと「ヒメハゼ」「ミナミヒメハゼ」などは良く似ているので、上のキーを確認したほうがよい。