タカノハダイ

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標準和名:タカノハダイ
学名:Goniistius zonatus (Cuvier,1830 )
属:スズキ目タカノハダイ科タカノハダイ属
宮崎地方名:ヒダリマキ

特徴など:
この魚は磯釣りの外道として磯釣り師には馴染みが深い魚だろう。
タカノハダイという名はまったく浸透しておらず、代わりの名が「ヒダリマキ」だ。全国的にそう呼ばれると思うが、なぜその名が標準和名にならなかったのか。
肉は匂いが臭く不味いという評価が一般的だが、宮崎の釣人は持ち帰る人も多い。
鍋などのネタには問題ない味。
味に地域差と季節差があるようで、夏場だと臭いということのようだ。
割りと簡単に、近場で釣れる大物でもあるので、宮崎県で出ている釣本には、これを対象としたエリア分布図などの紹介もあるぐらいだ。
大きさは標準的なサイズで40Cm程度までだが、これまた50Cmほどの個体も見かけた事がある。
中華料理の食材としても使われているし、ストアーでも時折見かける。

磯釣り師が語るのは、この魚が釣れたときには潮が悪いという。
だいたい磯場の足元の根裏あたり(底周辺)でじっとしている魚だ。

同類に「ミギマキ」「ユウダチタカノハ」という魚もいるが、これは今だに見たことがない。

タカノハダイの名の由来は、その通り「鷹の羽」を想像させる模様から。
個人的にはなかなかスタイルの綺麗な魚だと思っている。