ヒメテングハギ

ヒメテングハギ.jpg
標準和名:ヒメテングハギ
学名:Naso annulatus (Quoy and Gaimard,1824 )
属:スズキ目ニザダイ科テングハギ属
宮崎地方名:?

撮影者:あらら
撮影場所:日南市大島
撮影日:2009年5月
写真の魚のサイズ:約22Cm

成魚だと目の前の突起が伸びている魚だが、写真はまだ若魚。大きさは60Cmほどに成長するよう。テングハギの仲間は、その名の通り目の前に突起(角みたいな)があるのが特徴だが、中でも長い印象。見分けとしては尾鰭後縁が白く縁取られている。

この魚も珍しく、同じ場所で時々テングハギも釣れるのだが、宮崎だとこの手の魚は新聞で話題になるほど。
時々釣れるという印象だけど、初めて見た人は形状にびっくりして新聞社に持ち込んだりするのかも知れない。

コクテンサザナミハギ(?)

kokutennsazanamihagi.jpg
標準和名:コクテンサザナミハギ
学名:Ctenochaetus binotatus Randall,1955
属:スズキ目ニザダイ科サザナミハギ属
宮崎地方名:?

撮影者:H.Tanaka
撮影場所:宮崎市・宮崎サン・マリーナ
撮影日:2007年8月
写真の魚のサイズ:5Cm

特徴など:
サン・マリーナではただ1尾のみ見ています。
顔には無数のオレンジ色の斑点がついていて、からだにも細いスジが縦にたくさん走っています。背鰭と腹鰭には青いスジが見えます。尾の根元はやや白くなっています。恐らく本種で良いと思われますが、背鰭には黒い縁取りがあり、また背鰭とシリ鰭が丸いので自信がありません。
顔と頬についた斑点は類似のサザナミハギと異なります。コクテンサザナミハギは全長20cmに達し、南日本から西部太平洋・インド洋に分布します。(H.Tanaka)

クロハギ

kurohagi.jpg
標準和名:クロハギ
学名:Acanthurus xanthopterus Valenciennes,1835
属:スズキ目ニザダイ科クロハギ属
宮崎地方名:?

撮影者:H.Tanaka
撮影場所:宮崎市・宮崎サン・マリーナ
撮影日:2007年8月
写真の魚のサイズ:2.5Cm

特徴など:
35cmになります。幼魚は内湾や河口付近に多いとされます。
成長すればからだは灰色に、また尾の根元は白くなってきます。主に藻類を主食としています。食用になる魚です。サン・マリーナでは幼魚だけ一度しか見ていませんが、恐らく見落としているのでしょう。南日本から西部太平洋・インド洋にいます。(H.Tanaka)

テングハギ

tengu.jpg
標準和名:テングハギ
学名:Naso unicornis (Forsskål,1775 )
属:スズキ目ニザダイ科テングハギ属
宮崎地方名:?

特徴など:
宮崎ではそんなに釣れる魚ではないと思われるし、私も実は見たこともなく、写真の魚は知人のANさんが、南郷町大島で釣ったものを、珍しいからとEメールにて画像を送って頂いたものだ。

以前、宮崎の地方新聞「宮崎日日新聞」にて、この魚が釣れて騒ぎとなった記載も見たことがある。それほど珍しいと思う。絶対数が少ないのかな?
何せその名の通り、眼の間から突き出した角が珍しい。

大きさは60Cmほどまで成長するようで、写真の魚も相当大きく50Cm前後だとのこと。

この魚の情報は少ないけど、食べたら絶品だったという記事も見た。でも一方でニザダイなどのような磯臭さがあるという紹介もあった。
つまり、時期や食べ方次第で食味が変わる魚なのかもしれない。沖縄では普通に食用とされるようだ。

ナガニザ

006550.jpg
標準和名:ナガニザ
学名:Acanthurus nigrofuscus (Forsskål,1775 )
属:スズキ目ニザダイ科クロハギ属
宮崎地方名:?

特徴など:
写真のサイズは15Cm程度で、図鑑記載サイズも20Cmほどと大きくはならない種だ。
頭部と胸部に橙色の小さな斑点が多数あることと、背鰭・臀鰭の基底後端にそれぞれ1黒斑があるのが特徴のようだ。

この魚を始めて釣ったとき、すでに紹介している「ニセカンランハギ」の若魚だと信じ疑わなかった。1度釣った魚はさほど写真を残していないけど、これがたまに失敗の元で、そっくりだけど別魚というものも多々ある。
そしてこの魚の場合は小さい個体の画を残しておこう・・・ぐらいの感覚で写した。
そして自宅にていろいろ図鑑を見てたどりつき、「WEB魚図鑑」にて同定して頂いた。

食用としての価値は少ないようだ。

ニザダイ

006421.jpg
標準和名:ニザダイ
学名:Prionurus scalprum Valenciennes,1835
属:スズキ目ニザダイ科ニザダイ属
宮崎地方名:サンノジ

特徴など:
通称「サンノジ」と呼ぶこの魚は、メジナ釣りの外道としては結構メジャーな魚である。(宮崎だけかな?)
とにかく力持ちで引きが強いので、釣りとしては楽しいのだが、上がってガッカリという魚だ。外道にも嬉しい外道と悲しい外道があるが、普段は持ち帰らない魚なので悲しい方だけど、食べたら磯臭さがあるものの、釣れてすぐに血抜きし内臓も抜けば、刺身でも氷などで〆めて(鯉のアライなどと一緒)、酢味噌などで美味しく食べられるそうだ。(特に冬時期)

写真のサンノジは大きかった。46Cmである。重量は測ってないが、恐らく1.5~2Kgだ。このぐらいの大きさだと強烈な引き込みである。はっきり言ってよく上がったなと思うぐらい。釣り場がテトラの上だったので底に突っ込んだり、右に左に走り、やっと上げたんだけど姿が見えショックだった事は言う間でもない。

この魚は水中を覗くと尾鰭が白く見える。メジナも時々そのように見えるので間違いやすいけど慣れてくるとその白のエリアの違いで区別ができる。海が透けていて魚影が見えて、期待しちゃうけど案外この魚だったりするんだよね。

沖の浅場でも釣れるがいつも白っぽく感じる。岸からはこげ茶色なんだけどWEB検索していたら、この魚はストレスが無いときは白っぽく、魚釣りなどで陸にあげるとだんだん色が濃くなるようだ。

サンノジでも遊んでくれればボウズよりはましなんだけど・・・

ニセカンランハギ

006552.jpg
標準和名:ニセカンランハギ
学名:Acanthurus dussumieri Valenciennes,1835
属:スズキ目ニザダイ科クロハギ属
宮崎地方名:?

特徴など:
かなりややこしい標準和名の魚なんだけど、宮崎の日南方面での常連さん達の言い方は「アブラコベ」である。アブラは恐らく身に脂分が多い事からついた名だと思われ、コベは「頭」の事を指すと思われるが、この場合魚という意味なんだと思う。

ニザダイ科クロハギ属なんだけどクロハギ属の魚だけでも21種類もあるようで(※WEB魚図鑑参照)ダイバーの方の方が馴染み深い魚なのかも知れないが、釣り人は割りと嫌う魚かも知れない。

私の感覚では、宮崎でも南方面のほうが魚影が濃い魚である。磯釣りの上物狙いの外道として釣れるが、実は私がよく釣る仕掛は、メジナ狙いをしていて釣れない時に、だんだん遊びでダンゴ仕掛なるものを入れたりするのだが、これに特に反応が良い。
オチョボ口で餌を突く感じで捕食するんだと思われる。かなり小さい口なんだけど普段は下向きに海苔などを口でこさいで食べるんではなかろうかと想像させる。

この魚はスタンダードサイズが35Cm程度なんだと思う。釣れる大物でその程度。しかし40Cm程度が釣れる時もある。そしてそのぐらいだとかなり引きが強い。35Cmで40Cm級のメジナと一緒ぐらいの感じ。
だから慌てるし、楽しめるけど姿が見えてがっかりするのだ。

ニセカンランハギという名はもちろん釣れて写真を残し、その写真で調べて判った名なんだけど、特徴的なのは尾鰭の手前にある棘(きょく)が1つ。同じグループの魚であるニザダイは目立つ棘が3つ(性格には目立たない棘が1つあり合計4つ)であるがため通称「サンノジ」と言われるが、ニセカンランハギの場合は「イチノジ」と呼ばれる事もある。この棘はとても固く尖っているので迂闊に触るとナイフを使ったように切れてしまうので扱いに注意が必要だ。

気になるのはその名に「ニセ」がつくこと。つまり偽ではない「カンランハギ」と言う魚がいるはずなんだけどこれは観た事が無い。インターネットで調べると、更に南(奄美・沖縄)なら出会えるのかもしれない。しかししっかりと同定できそうな綺麗な写真が無い。わずかに小さく写っているダイバー(海の中)の写真しかなく40000点の写真掲載を誇る「魚類写真資料データベース」
http://research.kahaku.go.jp/zoology/photoDB/ でも2枚しか出てこない。

ちょっと気になったので見てみたが、「ニセ」と名がつく魚はかなり多い。ざっと数えて33種もあるが「ニセ」がつくから偽者、つまり一般的に言われるまがい物という事ではない。そんな名を付けられた魚って可哀想である。でもかなり近似種である事には違いないんだろうけど。

釣りの話に戻ると、こいつはとてもシャープに引き込んでくれる。ガツンと竿に乗るんだけど魚にとっては「しまった!逃げなきゃっ」って事なんだろう。でもこんな引きをする魚は良い魚でない事が多い。でもクロメジナなども同様の引きがあるので侮れない。