カエルアンコウ

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標準和名:カエルアンコウ
学名:Antennarius striatus (Shaw,1974 )
属:アンコウ目カエルアンコウ科カエルアンコウ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年6月
写真の魚のサイズ:15.5Cm

特徴など:
南日本。東部太平洋をのぞく全世界の温帯・熱帯域。沿岸の水深200m以浅の砂底または砂泥底にすむ。16Cmほど。

カエルアンコウ科の魚は「エスカ」と呼ばれる小魚を寄せる「釣り竿と餌」のような突起が口の前にぶら下がっている。カエルアンコウはこのエスカが白っぽくゴカイ類を思わせるのが特徴。

「カエルアンコウ」と言う名はつい最近(2006年8月)和名の表現の変更が成されている。もともとは「イザリウオ」と呼ばれていた。この魚名を含む、確か20種ほどが変更されている。理由は差別用語と考えられているものを排除するためだ。、「オシ、バカ、テナシ、アシナシ、セムシ、イザリ、セッパリ、ミツクチ」などの表示がある魚達である。イザリというのは今や死語でもあるが、漢字で「躄」と書き、躄る(いざる)=座ったままで進む、膝や尻を地につけたまま進むの意味会いから足の不自由な方に対する差別用語のよう。

ベニカエルアンコウ(?)

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標準和名:ベニカエルアンコウ(?)※未同定
学名:Antennarius nummifer (Cuvier,1817 )
属:アンコウ目カエルアンコウ科カエルアンコウ属
宮崎地方名:?

撮影者:H.Tanaka
撮影場所:宮崎市・宮崎サン・マリーナ
撮影日:
写真の魚のサイズ:約8Cm

特徴など:
(宮崎サン・マリーナで)真っ赤な魚を発見した時には驚きました。この仲間は実際に様々な色彩を持った種類が多く、どれも似ているので正確な判断は避けています。
ほんの少し岸壁から離れる事もありますが、からだを横にしたまま岸壁を這いながら歩いていたところを写真に収めました。2日間観察しています。小魚を狙って移動するのですが、時々背中が海面から出ていました。

ベニカエルアンコウは9cmになるハンターで、この仲間はすべて頭にあるエスカという道具を使って他の魚を引き寄せ、大きな口で丸呑みします。南日本から太平洋・インド洋、そして遠く離れた大西洋の東部にもいる種類です(H.Tanaka)

ハナオコゼ

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標準和名:ハナオコゼ
学名:Histrio histrio (Linnaeus,1758 )
属:アンコウ目カエルアンコウ科ハナオコゼ属
宮崎地方名:?

撮影者:H.Tanaka
撮影場所:宮崎市・宮崎サン・マリーナ
撮影日:2007年9月
写真の魚のサイズ:約12Cm

特徴など:
最大で14cmと言われますが、実際には沖縄で20cmほどの個体が採集されているそうです。流れ藻についている事が多く、一種の擬態を演じて自分を目立たなくしています。直接計測したわけではないのですが、明らかに17cmを越す個体を見ました。
それは桟橋と船をつなぐ太いロープの上でゆっくり動いていたのです。そのロープは一面緑の藻に覆われています。時々海面から背中が出ていました。黄色い個体が多いのですが黒いものも見られます。その黒い個体は桟橋からこちらの岸壁まで泳いで来ました。決して速くはないけれど海面のすぐ下で泳げる事を初めて知りました。
頭についたヒラヒラのリボンを動かして他の魚を誘い、一気に丸呑みする能力があります。時には自分と同じ位の大きさの魚を飲み込みます。全世界に分布しますが中部及び東部太平洋からは見つかっていないそうです。(H.Tanaka)